相棒のこと
相棒はある意味、非常に忍耐強い。
そして、度量が広い人だと思う。
なおかつ、非常に冷静に自分の基準で物事をとらえている。
その強さは私にはない。
相棒ができることは、多少の無理をしてもしてくれるし、どうしてもできないことはできないと伝える強さがある。
私自身は、キャパを超えそうでも、ついついやろうとしてしまう。できないことを無理してやっても、数回が限度で、決して後が続かない。その結果、周囲に対し、かえって迷惑をかけてしまうのだ。
できないことをできないということの難しさを、日々実感してしまう。
世の中で、周りとの不協和音を発生することを認め、納得し、それを感受できる強さがある人は、少数派だと思う。
厳しくも暖かい・・・
そういう相棒を得た自分は、正直非常に運のいい人種だったんだなと思う。
また、相棒と知り合えたことは、自分の人生の中では、最高の幸運で、(もしかしたら人生の)全ての運を使い果たしたのではないかと感じてしまう。
自分にとって、大切な人の大切なものを尊重することが、いかに難しいのか、そして自分にはかなり、高いハードルであることを実感している。
そして、自分にとって大切な人ほど原則的に甘やかしてはいけないのだ。
なぜなら、どれは、相手の能力の向上を、妨げてしまうことになりかねないからだ。
甘やかすのは、自分が我慢さえすれば、簡単なことである。しかし、甘やかすコトが救いになることもあれば、最大の堕落への呼び水になってしまうこともある。
ただ普通は、自分可愛さににわざわざ憎まれ役を買っては出ないだろうし、それが、いかにしんどいことか、最近実感している。
これらを、自然にやれる『強さ』が欲しいと思う。
その上で、きちんとした厳しさを持つことができるのは、最終的に大切にしたい人への『誠実さ』だと感じる。